この本の利用方法(使い方)

英語・英会話のコツ(キモ)はあるのか?

「例文で覚える中学英単語・熟語1800」でやり直し英語、私の利用方法をご紹介します。
その前にこのテキストの構成をもう一度確認しておきますね。
中学校で習う文法と文型が中1→中3へ進んでいく流れに準じて5つのレベルで構成されているということです。
つまり、単語・熟語集とはいえ、単語・熟語の難易度ではなしに文法と文型の学習の流れを重視した構成になっているということですね。
やり直し英語には打ってつけだと思います。
次はページ構成ですが、先ず例文が提示されています。水色の囲いの中に英文があって、その下に小さい文字で日本語訳が書かれています。そして例文に出てくる各単語・熟語の解説があります。

このような構成でレベル1=46例文、レベル2=56例文、レベル3=62例文、レベル4=65例文、レベル5=69例文でトータルで298例文が掲載されています。

また、音声CDが付いていますが、これは298例文の英語音声と日本語訳です。見出し語に出てくる単語それぞれの音声は入っていません。

このような構成ですが、私が学習を進める中で気付いたことを書いてみたいと思います。

私の場合、英語の発音がでたらめでしたので、この点をしっかり意識して取りかかりました。というか、途中まで進めてから、これでは駄目だと思い、発音からやり直したというのが本当のところです。

レベル1から順番に進めます。

では、最初の例文を見てみましょう。helloという単語が出てきます。基礎がある人には簡単な単語ですね。
でも私の発音ならハローでした。でもハロウのほうが近いですよね。

helloの発音

簡単に思える単語でも納得できる発音ができるように1個1個見直しから始めました。

ついでに書きますが、この本の発音の表記、米・英で発音が違う場合は米を優先、発音が2種類以上あるときは1種類だけを表記、とあります。
発音記号で初心者に厄介なのが、辞書によって表記が違っていたり発音が複数あったりすることですね。これを気にしだすと先に進めないので、私の場合はひとつを覚えることにして、とりあえず自信をもって発音できるようになることを優先して進めることにしました。

続いて、見出し語に出てくる単語の意味に関してですが、例えば同じく例文1に出てくるnameという単語、例文には名詞で「名前」の意味で使われています。でも別に【動】「~と名づける」とも書かれています。
私は、この場合、とりあえず動詞の意味は無視して進めることにし、例文で使われている意味に絞りました。

【参考】この本ではnameという単語は例文中に全部で3回登場します。例文1・9・263ですが、いずれも名詞です。あと、177ページの文法ガイドではSVOCの文型に使われる動詞として「~に…と名づける」の意味で出ています。SVOCは最後のレベル5に出てくる文型です。

次に「I am」ですが「I」、「am」の発音記号は表記されていますが、例文に出ている短縮形「I’m」の発音記号はありません。敢えて簡単なことまでこだわって書いていますが、この短縮形「I’m」の発音も確認しないと気が済まない、こんな時、私はネットで検索してみることにしています。
私がよくお世話になっているのがGoo辞書です。実際にGoo辞書で「I’m」と入れて検索してみると、親切ですね、発音記号に加えて音声再生までついていますよ、ありがたいです。

【参考】「I’m」のような代名詞とbe動詞の短縮形のまとめてチェックが26ページにあります。
これらの発音もGoo辞書でチェックできます。

こんな感じで、先ずは見出し語の単語はルールに従った発音ができるようになることを重視、見出し語の意味は例文の中で使われている意味に絞り、例文を音読し、暗唱するようにして進めました。次に日本語訳を見て英文が出てくるか確認、そのあとは綴りが間違いなく書けるか確認するために、実際に書いての確認作業をしました。RとLなど発音の段階で十分意識するようになってから、書いていてRだったかLだったか迷うことが激減しました。RかLかわからないということは正しく発音できてない(意識できていない)証拠ですよね。

「例文で覚える中学英単語・熟語1800」はどう使うか。使い方が分かって繰り返し練習していると、こんどは「どこまで、いつまでこの本を利用、使い続ければいいのか」という疑問が生まれてきます。ある時点で、この本から卒業して、次のステップに進まないといけません。

私の経験では、全文が暗唱できている状態で、流暢とはいえないまでも、単語毎にぶつぶつ切らないで、繋げて流れるように言える段階までもっていけていること、そして、自分で何かを表現したいとき、例文の中から、使えそうなパーツを(頭の中から)検索して取り出して使えるようになっていること、この段階まで到達していたら、次を考える時期だと思います。

「例文で覚える中学英単語・熟語1800」の例文を完璧に覚えたからと言って、すぐさま英会話が流暢にこなせるということはないでしょう。日常会話もまともにはできません。英語圏の人たちが日常使っている表現や語彙がこの本の中に十分には含まれていないからです。でも、だからと言って、この本を使って勉強したことが無駄になることはないのです。中学レベルの文法を理解し、ある程度英語の文章に慣れたことで、今後の成長を急加速することができます。小さな単語ひとつでも、注意深く接してみると、思いがけない重要なパーツであることがわかったりします。いろんな気づきの積み重ねが大事ですね。

そんなことで、私の場合1800の次にDUO 3.0を持ってきたのですが、実はDUOまで全文暗唱しても、日常会話ができないことが分かりました。日常使う語彙や表現というのはまたちょっと違うんですね。もちろんDUOには会話で使える表現も出てきますよ。でも、ちょっとした日常の表現が分からなかったりします。例えば、お風呂で髪を洗ってコンディショナーをつけて、「そのコンディショナーを洗い流す。」という表現で動詞がわからない、実際には”I rinse the conditioner off.”のように動詞はrinseを使うのですね。また、例えば「寝言を言う。」「寝返りを打つ。」といった表現すら言えません。1800+DUO3.0をやっても、わからないことばかりです。それで私が思ったのは、1800の次は日常会話の決まり文句のようなテキストを持ってきたほうがいいのではないかということです。一番のおすすめはこの教材です。そして、その後にDUO3.0を持ってくるといいと思います。DUOの例文560を完全に暗唱した状態で英文を読むと、びっくりするほど知らない単語がや言い回しが減少していることに気づきます。

DUO3.0の私の利用方法については、また改めて、まとめて紹介しますね。