「例文で覚える中学英単語・熟語1800」では中学校での文法の学習の進度に合わせた配列で例文が構成されています。ですから、単語や熟語だけでなく英文法についても一から学習することができます。現役の中学生が使っても、高校生や社会人になってからやり直し英語に使うにしても大変使いやすく、すぐれた教材だと思います。
さて、例文27で初めて出てきた現在進行形ですが、これで5例文目です。次からは助動詞canが登場します。
人称代名詞:we
人称代名詞の変化を覚えていないと話になりません。英語をまともに勉強した人なら誰でも知っているのが人称代名詞です。主格・所有格・目的格と合わせて所有代名詞と再帰代名詞も一緒に覚えておくといいですね。1人称複数のweなら”we – our – us / ours /ourselves”のようにです。この本の19ページの文法ガイドに代名詞の変化一覧、再帰代名詞は129ページにまとめられています。
冠詞のan
冠詞のanが31番目の例文で初めて出てきました。次に出てくるのは例文63で”an island country”、次が83で”an exchange student”、84に”an important exam”、105に”an extra pen”、128に”an engineer”、149の”an actor”、189の”an impressive collection”、233の”an important job”、242の”an e-mail”、245の”an hour”、254の”an earthquake”、257の”an old woman”、266の”an athlete”、282の”an active person”といったことろです。注意すべき点は例文245の”an hour”です。見出し語の意味・解説欄には冠詞:anは「母音で始まる語の前でaの代わりに使う」と記述されています。つまり母音字で始まる語ではなくて、発音が母音で始まる語の前には冠詞:aではなくてanを使うということなんですね。hourの最初にあるhは発音しないので、この語は母音で始まる、だから冠詞はanが来ているわけです。逆の例ですが、例文79にでてくるuniversityは母音字で始まる語ですが、発音は[j]で始まるので冠詞はanではなくaで”a university”になるんですね。
interestingはおもしろい
このinterestingは品詞が形容詞となっていますが、元は「興味を持たせる」という意味の動詞:interestの現在分詞なんですね。この単語・熟語集にはinterestは単独では出ていません。そして例文159に出てきますが、過去分詞のinterestedという形でも形容詞として使われています。
現在分詞、過去分詞の形容詞用法については193ページの文法ガイドが参考になります。ここの説明を読めば使い方はなんとか理解できるのですが、このinterestingとinterestedのような感情を表す動詞の現在分詞・過去分詞から形容詞化している語はちょっと注意が必要ですね。例えば「私は興味があります。」という時はどちらを使うのが正しいのかという部分です。正しくは”I’m interested.”であって”I’m interesting.”ではないということです。他の例を見てみると、例えばexciteの現在分詞:excitingと過去分詞:excitedです。ともに形容詞として例文114と184に出てきます。例文184の見出し語の意味・解説欄に書かれているように、人が興奮する場合はexcitedで、物が人を興奮させる場合はexcitingを使うということです。
自分が「わくわくしちゃいました。」なら”I was excited.”だし、物事に自分が「わくわくさせられた。」場合は”It was exciting.”のようになるんですね。例文275には人の感情表現の-ed型形容詞の三連発、confused、scared、disappointedが出ていますよ。disappointedのところの[動]となっているのはミスですね、これも[形]とすべきところです。
experiment:実験
ex-の発音はこの本の例文の範囲で調べてみると[iks]、[eks]、[igz]の3通りでした。ex-にアクセントがないと[iks]、ex-にアクセントがあると[eks]、ex-の後に母音字のaがくる場合は[igz]です。
[iks]
excuse(6)
exchange(83)
explain(113)
excite(114)
expensive(125)
experience(158)
express(218)
expect(251)
expression(292)
[eks]
extra(105)
exercise(294)
[igz]
exam(84)
example(185)
※()内の数字は例文番号です。
science:(教科としての)理科、化学
scienceは2音節でsci|enceですがsciのcが無音というのは、この本のなかではこのscience(scientist)しかないようです。schoolにしても、例文219のscheduleにしても、例文251のscoreも、例文275のscaredもcは音が出ますから、やはりこのscienceは特殊なようです。