Let’s ~
例文20には「Be+形容詞」の形の命令文、「Don’t+動詞の原形」の形で「~するな」の意味の否定の命令文がでてきました。ここではLet’sを使った、人に提案したり、誘ったりする表現です。Let’sは”let us”の短縮形ということで、「私と一緒に~しようよ」という感じですね。この本ではこの例文21と98、114、126、217、268、272にLet’s文が登場しますから使い方を参考にして、自分でもLet’s文を作って使える英語にしましょう。自分で知っている範囲の語彙を使って英文を作ってみる、今は「例文で覚える中学英単語・熟語1800」の語彙力でいいので作ってみる、例文の暗記だけでは使える英語達成は無理ですね。応用してすぐに作れるように訓練する、これが英語習得のキモだと思います。フレーズ集としてまとめられた書籍や教材を使って最初から学習するのもいいですが、自分で勉強しながら、自分のオリジナルなフレーズ集を作っていく長い道のりもまた格別、根性がいりますが・・・。
ところでLet’s文で「~しようよ」という文ができることは分かりましたが「やめようよ」、つまり否定はどうなる?残念ですがこの本の例文にはないようです。否定は”Let’s not ~”ですね。
この例文で使われているmeetで否定文にして”Let’s not meet again.”とすると「もう会うのはよそう。」って感じですね。
「初めて会う」、「待ち合わせて会う」意味のmeet
新出の動詞は最初に語形変化を確認です。meetは不規則動詞でABB型”meet – met – met”、3単現はmeets、-ing形はmeetingです。
肉のmeat(例文294)と発音が同じです。母音字が2つ並ぶeaの発音は肉のmeatのようにeのアルファベット読み(イー)の場合やpleasureのように[e](エ)の場合、breakのように[ei](エィ)となることもありますが、母音字2つのeeはmeetのようにeのアルファベット読み(イー)がほとんどです。この例題では”See you soon.”のseeの”ee”も同じです。なお、be動詞の過去分詞:beenは[bin]のように短く発音されることがあります。eeでも後にrがきて-eerとなるもの、例えば例文65に出てくるvolunteerやengineer(128)、cheerful(288)のeerの発音は「耳」のearと同じです。
発音の次はmeetの使い方です。日本語で「会う」と言いたい場合はすべてmeetでいいのでしょうか?
例文36に出てくるseeの見出し語の意味・解説欄には「~が見える」という意味以外にも「~に会う」という意味が記されています。日本語だけみると同じです。この例文21にもseeは使われているのですが”See you soon.”という形で熟語となっていて、別れる時のあいさつ、と書かれています。seeを「会う」の意味で取り上げている例文が、この本にはないようです。だから「会う」の意味でmeetを使うのか、あるいはseeなのか、はっきりしておかないと、使える英語にまでもっていくことができません。このような疑問は自分で調べて解決しないと駄目ですね。常に疑問を感じ、分からないことは自分で調べる、これが英語習得のキモだと私は思います。英語を短期間で習得できるようなタイトルの書籍や教材が氾濫していますが、売るための方便、作戦であることがほとんどではないでしょうか。もちろん、英語習得のためのキモ、気づきを与えてくれる、出会えてよかったと思える書籍や教材も中にはあります。私の場合、ある教材との出会いが大きかったです。英語習得のための重要なことが書かれています。こちらのページに詳細があります。さて、本題のmeetとseeの件です。「初めてその人に会った。」と表現したい時、seeを使って”I saw the man for the first time.”と表現できます。sawはseeの過去形、”for the first time”は例題210に出てくる熟語で「初めて」の意味の副詞句です。次にmeetを使って「初めてその人に会った。」を表現すると、”I met the man.”になります。つまりmeetの意味は「初めて会う」ことなんですね。でも厄介なことに、meetは「初めて会う」という意味だけではない、やはり「会う」という意味でも使われるんですね。ではその場合、seeとどう違うのかという問題が再浮上してきます。この例題21では「会う」にmeetが使われていますが、「正午に映画館の前で会う」約束をしています。日本語では同じ「会う」ですが、このように人と約束して会うときはmeetを使って表現するんですね。
in front of ~:~の前に
これは時間的な前ではなく位置関係の前を表現する熟語で、例題では「映画館の前で」という表現に使われています。見出し語の意味の記述が「~の前に」のように「に」となっているから日本語にする時「映画館の前に会おう。」と訳すとおかしな日本語になります。だから”in front of ~”は「~の前」という位置情報を表す表現と覚えた方が分かり易いです。そして日本語訳で「に」にするのか「で」にするのかは動詞によって決まってくるということですね。この例文なら「会おう、どこで – 映画館の前で」という感じです。次のように動詞:putを使って、”Put the box in front of the desk.”という文にすると「箱を置いてくれる、どこに – 机の前に」のように自然に「に」になります。なお、見出し語の意味・解説欄には関連事項として”in front of ~”:「~の前」の反対の意味としてbehind:「~の後ろに」が載っています。このbehindを使っているのが例文236です。
movie theater:「映画館」
カタカナで書くと「ムービーシアター」ですね。このように知っているつもりの単語、普段カタカナで読んでいる単語の発音は要注意です。movieのvが[b]になっていたり、theaterのthの音を適当にごまかしていたりします。音節も意識が必要です。movieはmov|ieの2音節、theaterはthe|a|terの3音節です。音節分けが正しくできないと、theaterのeaの部分だけを取り出して母音字が連続していると思ってしまいます。eaと連続しているように見えても、例えば、肉のmeatのeaとは違うわけですね。
noonは正午
noonの発音ですが母音字2つのooはこの例題21に出ているsoonと同じ、同じooでもgoodのooは[u]ですね。その他、noonと同じooは「学校」のschool、「動物園」のzoo、「部屋」のroomなど。
noonは通常、冠詞を付けずに正午(昼の12時)のこと、「正午に」は時の一点を表す前置詞:atを伴って”at noon”ですね。関連で記されている「真夜中」:midnightも”at midnight”のように前置詞:atと共に「真夜中に(夜の12時に)」です。
一日の時間帯の大まかな区分は、先ず「朝(午前)」:”the morning”があって「正午」:noonになり、「午後」:”the afternoon”の時間帯が過ぎ、日没によって「晩」:”the evening”になるという経過ですね。
“Sounds good.”
この例文では主語が省略された形になっていますが、本来は”That sounds good.”です。soundはSVCの文型をとる動詞で「主語+sound(s)+形容詞」の形で「~のように聞こえる」です。この例文の場合の補語は形容詞のgoodです。68ページの文法ガイドが参考になります。
“See you”を使った別れ際のあいさつ。
“I’ll see you”のI’llがとれた”See you”と、そのあとに色々なニュアンスを追加して使えます。
“See you”だけでも使えるとはいえ、「じゃあ」といった感じなので仲間内での表現だそうです。なので、それほど親しくない人や目上の人には、後にlaterやsoonなどの副詞をつけたほうがいいようです。あとで会う予定がなくても”See you later.”のようにいえるので、別れる時の挨拶としてこのまま覚えておけばよさそうです。でも、「ではまた明日。」と言いたいなら”See you tomorrow.”、「2時間後にまた。」なら”See you in two hours.”、「また来週ね。」なら”See you next week.”のように応用できます。