Be+形容詞
be動詞の形は主語によって、時制によって変化しますが、原形であるbeの形のまま使われることがあります。その一つが、この例文20のような命令文です。
“Be careful.”
また、例文76のように助動詞のあとに置かれるときにもbeという形になります。
Everything will be fine.
また、例文106のように不定詞として”to be”の形で使われます。
I want to be a doctor.
※不定詞に関してはこの本の94ページの文法ガイドが参考になります。
この例題のように「Be+形容詞」の形で自分で表現を考えてみることが肝心、英語習得のキモです。
「例文で覚える中学英単語・熟語1800」の範囲でまずはやってみることです。そうすれば中学の語彙レベルでどのような表現が可能か分かってきます。この本にでてくる形容詞を探してみましょう。
例えば例文5に既出の形容詞good:「よい」を使えば”Be good.”:「いい子にしてなさい。」とか、例文52のquiet:「静かな」なら”Be quiet.”:「静かにしなさい。」、201のkindで”Be kind to others.”とすれば「人に親切にしなさい。」のように子供に対して言えます。命令文というとおこがましい感じの言葉ですが、それはあくまでセンテンスの形の問題ですから、子供に対してだけでなく、人に助言するときにも、この形で使ってOK、pleaseを加えればすこし柔らかな表現にできるということです。
careful
名詞に-fulがついた形の形容詞が登場するのはこの例題20のcarefulが初めてです。この先にはwonderful(42)、helpful(104)、useful(104)、beautiful(153・204・256)、peaceful(199)、cheerful(288)など-ful型の形容詞が出てきますが、211ページにまとめてチェックの一覧表がありますから参考になります。
また、形容詞には比較級・最上級という形がありますが、このcarefulはmore、mostをつけて作るタイプです。carefulのように2音節care|fulの形容詞の多くがこのタイプですね。
touch
日本語で言えばタッチ、このように日本語は促音と呼ばれる小さなツを入れて読むのが好きなようです。この例文だけでもカタカナ風に読めばタッチ、ポット、ホットと出てきます。ところが英語には日本語の促音に当たる発音はないというから私も最初は驚きました。英語の発音時には日本語の促音の癖が出ないように気をつけたいものです。そして、touchの母音字:ouの発音ですが、これは「息子さん」のsonの母音字:oや「観光バス」のバス:busの母音字:uの発音と同じですね。ouは数種類の発音があって紛らわしいです。たとえばtouch、about、could、shoulder、ought、この5つのouはすべて発音が違います。※oughtはこの本には載っていません。
それとtouchは、ここでは品詞が動詞となっていますが、「touchは動詞で~にさわるの意味だ。」と覚えないほうがいいです。ある時は動詞で、またある時は名詞で、あるいは形容詞(×)かもしれないと疑ってかかった方が、英語が理解しやすくなるように思います。ここでは「~にさわる」の意味で目的語をとって他動詞の用法ですね。
ところで、先ほどは「Be+形容詞」の形の命令文でしたが、今度は「Don’t+動詞の原形」の形で「~するな」の意味の否定の命令文です。この本に載っている多くの動詞がこの禁止の表現に使えそうですね。例文中で使われているものを拾ってみる(一部変更しています)と
例文76の”Don’t worry.”:「心配しないで。」、
143の”Don’t leave the cups on the table.”:「カップをテーブルの上に置いたままにしないで。」、
146の”Don’t be afraid of making mistakes.”:「ミスを恐れないで。」、
151の”Don’t use a mobile phone.”:「ケータイを使わないで。」、
165の”Don’t tell Mom anything.”:「ママに何も言わないで。」、
166の”Don’t tell anybody.”:「誰にも言わないで。」、
274の”Don’t use the elevator.”:「エレベーターを使わないで。」
のようにたくさん出てきます。
先ほどの「Be+形容詞」の形の命令文も”Don’t be+形容詞”とすれば否定の命令文になります。例文146の”Don’t be afraid of ~”がこれに当たります。自分でも作文してみましょう。
pot
日本語でポットというとき何を一番に思い浮かべるでしょうか? 私なら、お湯を沸かしてそのまま保温してくれる便利な電気ポットです。試しにGoogleの画像検索でググってみましょう。”pot”と「ポット」でそれぞれに検索してみました。出てくるサムネイル画像の差は歴然です。「ポット」は私のイメージ通りの電気ポットがずらり、でも”pot”の方はといえば、ほとんどが深めのナベでした。ということで、この本のpotの解説欄にも「なべ」で深めの物をさす、と備考が書かれています。納得。深めのなべはpot、浅めのなべはpanと呼ぶんですね。コーヒーポットのような使い方はするようですが、魔法瓶のことをさすことはないそうです。
hot
hotは形容詞てして比較級・最上級があり、1音節なので-er、-estをつけてhotter、hottestですね。なんでttと重ねているか分からない時は巻末219ページの形容詞・副詞の比較級・最上級の欄で確認です。関連語彙としては例文92のcold:「寒い、冷たい」、cool[すずしい」(195)、warm「暖かい」(201)など。hotを含む表現として”a hot spring”:「温泉」(82)があります。