例文1から4まで、使われていた動詞は、すべてbe動詞でした。
したがって、この例文5で一般動詞が初登場です。
それにしてもbe動詞以外はすべて一般動詞であるというのは興味深いことです。
初登場の一般動詞とは「そんなことなら知ってますよ。」なんて言いたい時などに使える動詞:knowです。この動詞knowは原形、過去形、過去分詞がそれぞれ異なるABC型の不規則動詞です。
know – knew – known
このknowは、この本では過去形や過去分詞形も含めて次の8つの例文に出てきます。
例文5(know)・117(knew)・129(know)・159(know)・182(know)・247(known)・263(know)・268(know)の例文です。
発音での注意点は、頭のkn-の部分でkが発音されないことですね。この本に出てくる例文で同様のものを探してみると、〈174〉のknowledge:「知識」、〈221〉のknife:「ナイフ」、それに〈226〉のknee:「ひざ」がありました。
「knowのkは発音しない。」
それなら、「今」の意味のnowと同じ発音か・・・、
それが違うんですよね。
owの発音はおもに2種類あって、敢えてカタカナで書くとnowのように「アゥ」の場合とsnowのように「オゥ」があり、knowはsnowと同じ「オゥ」のほうです。
※knowledgeのowは異なります。
過去形のknewのkも発音しないのは同じで、この場合のewはUのアルファベット読みと同音ですから、「新しい」の意味の形容詞:newと同じ発音です。
過去分詞のknownは原形のknowの最後にnをつけて「ノゥン」です。
“Do you know ~?”で「~を知ってますか?」と質問できる。そして~の部分には人の名前だけでなく、色んな物を入れ換えられる。
これ、当たり前のようですが、私がやり直し英語を始めて、この本の例文を覚え始めた頃には、それさえもできませんでした。
ただ、例文を暗記していただけでした。
そして、全例文を覚えている状態までになれた頃に思いました。
「覚えたところで何もできるようにならないじゃないか」って。
それでやっと、「例文を暗記するだけでは、英語を使えるようには、決してなれないのだ」と気づきました。
しかし、英文を構成している部品が理解できるようになると、その部品を組み合わせるだけで、簡単に英文を自作できるようになることが分かってきました。
一番重要な主語と時制と動詞の部分をしっかりおさえておけば、その後にどんな目的語がくるのか分かります。
例えばこの例文ならknowという動詞、主語:I+動詞:knowで「私は知っています」ときたら、次には「何を(誰を)」といった目的語が来ることが自然の流れですよね。
後は場所を表す部品や時を表す部品を組み合わせることで情報を追加していける。ですから、この本「例文で覚える中学英単語・熟語1800」にでてくる例文を部品に分解して整理しておいて、英文を自作するときに使えるようにしておくと、中学レベルでも、かなり表現できることがわかります。もちろん足りない語彙もあります。日常の生活で普通に使うような単語は別に補う必要があります。
この本にも「鍋(なべ)」や「ナイフ」といった日常生活で頻繁に使いそうな単語も入っていますが十分ではありません。でも、それらを自分でプラスしていくのは簡単なことだと思います。
wellは日本語の「よく」に当たるが・・・
“I know him well.”:「彼をよく知っています。」の「よく」で使われているwellはここでは副詞ですね。
では、「よく本を読みます。」という時の「よく」にもwellは使えるのか、どうでしょうか?
“I read books well.”
これだと「じょうずに本を読む」になってしまいますね。つまり日本語では同じ「よく」でも「よく」の意味が違います。
「よく本を読みます」という時の「よく」は頻度だから、この意味ではwellという副詞は使えないということですよね。
“I often read books.”のほうが正しそうです。
因みにoftenは例題19・43に出てきますが頻度を表す副詞で「しばしば」とか「よく」の意味ですね。
この本の例文ではwellは4回出てきますが、副詞としては、この例題と例文218のみです。あとの2回は間投詞のwellです。
発音チェック:good と friend
good
ooの発音は「ウー」か「ウ」でgoodは「ウ」のほうです。
例文で覚える中学英単語・熟語1800にでてくる同類は
look,book,took(takeの過去形),stood(standの過去・過去分詞),cook,cookie,shook(shakeの過去形),foot等かなりあります。
friend
friendのieの発音は少数派です。ieはscienceやlieのように「アィ」か、fieldやbelieveのように「イー」が多いですが、friendのieは「エ」ですね。